特許庁「ファストトラック審査サポートツール」の提供を開始

背景・経緯

【商標スクエア】特許庁では「ファストトラック審査」の運用を行っており、その条件は、出願時に「類似商品・役務審査基準」等に掲載の商品・役務のみを指定することであるが、利用を希望する出願人より、該当商品・役務の調査及び確認を簡素化するツールの提供が望まれていた。また、産業構造審議会知的財産分科会基本問題小委員会(「ウィズコロナ/ポストコロナ時代における産業財産権政策の在り方」 2021年2月)においても、近年増加している出願の効率的な処理策の一つとして、指定商品・指定役務に係る審査負担の少ない出願や拒絶理由の対象とならない出願を促進する「指定商品・指定役務の選択を支援する出願支援ツール」の提供方針が示されていた。

「ファストトラック審査サポートツール」概要

1.検索支援ツール(ファストトラック審査の対象となる商品・役務の検索支援)

2.確認支援ツール(入力した商品・役務がファストトラック審査の対象となるものかの確認支援)

同ツールにより、ファストトラック審査の対象となる商品・役務の調査及び確認が簡素化され、同審査を簡単に利用できるようになるとともに、出願前の誤記等の発見もできるため、不要な拒絶理由を未然に防ぎ、早期の権利化が図ることができるという。

ファストトラック審査サポートツール